新居に引っ越した当日にまずしたいのが、お部屋のチェックと簡単な掃除です。荷物が運びこまれる前に行うことが大切なので、引っ越し業者の搬入が始まるまでに行いましょう。ここでは、お部屋のチェックと簡単な掃除の仕方について紹介します。
新居への引っ越しは何かとバタバタしてしまいますが、入居時の段取りを細かく決めていないことがよくあります。
引越し当日は、旧居での掃除や片づけを終えたら、新居へと移動して、引越し業者と合流することが多いとは思います。しかし、掃除が長引いてしまったり、移動に時間がかかったりすると、新居で引越し業者と時間通りに合流できないなどの問題が発生してしまいます。
そうならないためにも、事前に旧居から新居への移動手段や所要時間については再確認し、新居での部屋のチェックや掃除の時間を確保できるくらいの余裕をみておきましょう。
通常、賃貸契約をする時には、「入居時チェックリスト」や「現況確認書」と呼ばれる書類を渡されます。これは、入居時の現状を確認するもので、入居後7日〜14日以内にという提出期限が設けられているので注意しましょう。もし、新居の設備に不具合などがある場合は、速やかに提出し、修繕をしてもらう必要があります。
それでは、「入居時チェックリスト」や「現況確認書」はどのようにしていけばよいのでしょうか?
搬入のトラックが来る前に、住居全体を見て回ります。
チェックポイントとしては、以下のようなことに注意してください。
・床や壁に傷がないか
・クローゼットや収納の棚に不具合はないか
・畳やカーペットに染みがないか
・水まわりに水漏れがないか
・各部屋の照明は点くか
・エアコンが正しく稼働するか
・網戸、雨戸の開閉に問題はないか
・トイレや浴槽の破損・傷はないか
見つけにくいのは、シャワーの温度調整、押し入れや収納の湿気具合など実際に使用してみないとわからない点もあるので、気になる点は報告してヒアリングしておくと良いでしょう。
また、不備や破損などを見つけた場合は必ず不動産仲介会社に連絡しましょう。これを放置したり、曖昧にしたりしておくと、将来その部屋を退去する際に敷金の返金や修繕費用の分担といったところで貸主側とトラブルが起こるかもしれません。書類への記入だけじゃなく、気になる点があればスマホなどで撮影・記録しておくことをおすすめします。入念にチェックしたい場合は、引越し前に確認する時間を作るのが良いでしょう。
お部屋のチェックをした後は、掃除を行います。家具のない状態で掃除できる機会は引越し前だけなので、窓を開けた換気や、床や収納スペースの雑巾がけをするなど、快適な新生活を始められるようキレイにしておきたいものです。さらに、市販の害虫駆除剤を利用して、部屋全体の防虫対策を施しておくと安心です。
賃貸住宅・集合住宅の場合は、火災報知器に反応しにくく、お隣を気にせず使える煙の出ないタイプがおすすめです。ただし、こういった商品を使用した後は、数時間、住居に入ることができなくなるため、引っ越しの時間を考慮しながら行いましょう。
入居時から退去のことを考えるのは億劫かもしれませんが、引っ越しは最初が肝心です。今後の快適な暮らしや、退去する際の「原状回復」を考えてさまざまな対策を行いましょう。主には以下の3つの対策です。
1.防虫対策
ゴキブリやアリの害虫対策は入居後ではなく入居前か直後に行うのがベストなので、害虫の侵入経路を防ぎましょう。例えば、エアコンのドレン(排水)管は、害虫の侵入経路の中でも最も重要な対策箇所の1つ。ドレン管専用の防虫キャップをホームセンターなどで購入し、取りつけましょう。
また、蚊やハエといった虫が入らないように、玄関ドアや網戸のサッシ周りといった隙間が空いていないか確かめ、隙間をパテなどで埋める対策もできます。
2.汚れ防止の対策
経年劣化で古くなるものは仕方ないですが、汚れを防止することはできます。例えば浴槽は傷がつかないようにコーティング剤を塗ったり、床はフロアシートで傷を防止したり、換気扇、レンジフードにフィルターを設置するなど、簡単にできるものはたくさんあります。
3.湿気対策
湿気対策は健康被害の防止にも役立つので、必ず行いましょう。特に湿気対策が必要な場所は、お風呂と収納(押入)です。お風呂は防カビ剤を使うと良いでしょう。最近は煙を炊くタイプのものが人気で、防カビ剤が隅々までいきわたります。また収納やクローゼットは大切な衣類などを守るためにも、防カビ剤やコーティングだけではなく、定期的に換気をして、湿気がたまらない工夫をしましょう。
いかがでしたか?引っ越しはギリギリで行うと、あまりに忙しくて大切なことも疎かになりがちです。特に新居のケアを怠ると後で面倒なことになりかねないので、入居当日のお部屋のチェックと掃除は忙しくてもしっかりと行いましょう。