次に引越しするなら昭和レトロな物件で、落ち着いた生活がしたい
最近では、ピカピカの新築マンションではなく、どことなく落ち着く昭和レトロな物件に住みたい、惹かれるという方も増えているそう。そこで、畳、押し入れ、襖という昭和ならでは設備を備えたレトロ物件を引っ越し先に選ぶメリットとデメリットを紹介します。
築年数が経過しているからこそのメリットを持つ昭和レトロ物件。改めて、昭和レトロ物件に引っ越すとどんなメリットがあるのか考えてみましょう。
●レトロ物件のメリット1:家賃が安い
引っ越しをする際、賃貸物件のお部屋を探すと、同じ広さ、同じ間取りの物件を比べた場合、一般的に築年数が新しい物件ほど家賃が高く設定されている傾向にあります。反対に、レトロ物件は築年数が長い分、家賃が安く設定されている場合が多く見られます。建物そのものは古くても、リノベーション済みの物件であれば、外観の印象とは反対に、室内は新築と同じレベルにしっかり改装されているケースも多いものです。「住むなら、新しい物件」と思っている方も、先入観を捨てて探してみましょう。
●レトロ物件のメリット2:畳が心地よい
畳のメリットは、馴染み深さや居心地の良さだけではありません。い草を原料とした畳は、材料の一本ずつに空気が含まれていることもあり断熱性能に優れているとされています。また、室内の乾燥や湿度をコントロールする働きがあるとも。ほかにも、さまざまな芳香成分が含まれており、その香りによってリラックス効果が期待できるのも大きな魅力と言えます。
●レトロ物件のメリット3:北欧インテリアと相性が良い
すりガラスや畳など、レトロな建具は、現代にはない魅力があります。また、近年、人気の北欧インテリアとの相性が良い点も高ポイントです。和室に北欧テイストのカーテンや照明を用いたり、ソファやローテーブルを配置することで、オシャレ感がグッと増します。インテリアにこだわりたい人にとってもレトロ物件は、大いに楽しめます。経年によって生まれた味わいを生かしつつ、雑貨や家具にこだわりながら、自分らしい空間づくりを思う存分に満喫しましょう。
●レトロ物件のメリット4:物件数が豊富
新築や築浅のみにこだわって物件を探すと、引っ越し先として該当する物件数が制限されがちです。反対に、築年数にこだわらず探してみると、選択肢の幅が広がることも多いものです。そのため、立地や周辺環境など、その他の希望条件に合った物件が見つかる可能性が高まると言えるでしょう。また、築年数が古くても、メンテナンスが行き届いている物件であれば、新築や築浅物件に劣らない快適さと設備が整っていることもあります。「なかなか物件が見つからない」というときは、レトロ物件も選択肢に含めることで、より豊富な物件から部屋選びができるでしょう。
●レトロ物件のメリット5:DIYが可能な場合も
DIYとは日曜大工のこと。賃貸なので退去時には原状回復が原則ながら、新築や築年数の浅い物件に比べて、レトロ物件の場合、比較的自由度が高い場合があります。ほっこりと落ち着くレトロな雰囲気は保ちながら、好みの壁紙に変えてみたり、棚を加えたり。個性あふれる空間づくりにこだわりたい人にはおすすめです。
昭和レトロ物件にはメリットがある反面、デメリットも存在します。今度は、具体的にどんなデメリットがあるのか考えてみました。
●レトロ物件のデメリット1:最新の設備が整っていない場合がある
レトロ物件の中には、室内は新しくリノベーションされていても、建物の外観や共用部は古いまま、というケースも。たとえば、エレベーターや集合ポスト、エントランスなどの共用部分がそのままだったりすると、古さを感じたり不便に思うことがあるかもしれません。また、女性の一人暮らしの場合は、オートロックや防犯カメラ、インターフォンなどの設置の有無は、物件選びでは重要な要素と考えられます。他にも、浴室乾燥機や宅配BOXなどの便利な設備は、比較的、築浅の物件の方が装備されている場合が多いようです。最新の設備にこだわりたい場合は、しっかり確認するようにしましょう。
●レトロ物件のデメリット2:耐震性が心配
古い物件に引っ越す場合、地震への耐性も気になるもの。実は、1981年6月に耐震基準が「震度5強」から「震度6強から7程度」に更新されています。そのため、地震のリスクを考慮するなら、1981年6月以降に建築が始まった物件を選ぶのがおすすめです。建物の構造には木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造など、様々ありますが、いずれも新耐震基準のほうが地震に対するリスクを減らせるでしょう。
●レトロ物件のデメリット3:水回りが不安
キッチン、お風呂、洗面、トイレなどの水回りが古い場合は、劣化によって濁った水が出てきたり、異臭が発生したり、せっかく引越したのに過ごしづらく感じる場合があります。反対に、水回りが現代の暮らしに合うよう新しく整っていれば、築年数が経過した物件に引越しても暮らしやすいはずです。水量やカビの有無など、内見時にしっかりチェックしておきましょう。
いかがでしたか。レトロ物件の魅力が伝わったでしょうか。引っ越し先を探す時には、築年数に捉われず、レトロな物件も積極的に候補に入れて、より自分の好みに合う理想の物件を探してみましょう。
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