知りたい!シチュエーション別&特殊な引越しマニュアル
日本の引越し業者すごいかも。
こんなに違う世界の引越し事情
【南アフリカ共和国、シンガポール、ペルー編】
知りたい!シチュエーション別
&特殊な引越しマニュアル
日本の引越し業者すごいかも。こんなに違う世界の引越し事情【南アフリカ共和国、シンガポール、ペルー編】
海外で暮らしたことのある人なら一度は感じる「引っ越し事情の違い」。ここでは、海外での引越しや家探しの仕方について紹介します。今回は南アフリカ共和国、シンガポール、ペルーの引越し事情についてです。
アフリカ第2位の経済大国である南アフリカ共和国は、在留邦人数がアフリカの中では最も多い国です。ほとんどの日本人がヨハネスブルグまたはケープタウンという2大都市に在留しています。
ヨハネスブルグは南アフリカ共和国最大の人口を擁し、アフリカの大草原が広がるような一般的なイメージとは程遠い大都会です。
ケープタウンは世界的に有名な喜望峰など風光明媚な観光スポットが点在する観光都市。大都市圏内から1時間ほど車を走らせれば、ライオンや象、シマウマなどの野生生物が見られる自然保護区に行けるのが特徴です。
●治安悪化で引っ越しは安全を最優先に
南アフリカ共和国は近年、「凶悪犯罪が世界最多レベル」と外務省も警鐘を鳴らすほど非常に治安の良くない国です。そのため南アフリカ共和国国内で引っ越す場合、自分たちで行うのは危険なため日系の引越し会社に依頼する人が多いです。また多くの日本人が一軒家やサービスアパートメントといったセキュリティ付きの住宅に住んでいますが、注意したいのは引っ越しの道中。引っ越しの荷物を運ぶ途中でトラックが襲われる危険性もあるので、保険にしっかり入っておくことが肝要です。
●家探しでは日本では見られないセキュリティ設備をチェック
南アフリカ共和国での家探しにおいても「安全性」が最重要課題です。中でも日本と違うのは、セキュリティ設備です。南アフリカ共和国の物件タイプは一軒家が一番多く、家を囲む外壁にエレクトリックフェンス(電流線)が付いているか、それがきちんと稼働するかについては確かめておきましょう。玄関や1階の窓には鉄格子が付いていることも重要なポイントとなります。また、マンションやコンドミニアムの場合には24時間体制でガードマンが常駐しているところを選ぶようにしましょう。
●意外と英語が通じない
南アフリカ共和国は公用語が英語ということで、「英語の通じる国」という印象があるかもしれませんが、国内には少なくとも11の言語があり、一番多く使われているのはズールー語です。英語は南アフリカ共和国では4番目の言語なので、現地に行って英語が通じず困る人も少なくありません。引っ越しの手伝いなどを現地のメイドや友人に依頼する人もいますが、必ずしも英語が話せるとは限らないので注意しましょう。
アジアの金融・観光の中心として栄える都市国家のシンガポール。中華系、マレー系、インド系の人が多く住み、人口の約30%が外国人という多民族国家です。治安や経済、政治が安定していることから、約3万の在留邦人が滞在しています。
●シンガポールの引越し業者はコスパが良いと日本人にも評判
海外での引っ越しはトラックなどをレンタルして自力で行うのが一般的ですが、シンガポールでは日本と同様に引越し業者に依頼することが多いようです。シンガポールのローカル業者は日系の引っ越し会社に比べると安価なのが特徴です。引っ越し業者のスタッフは日本と同様、テキパキと働き丁寧な仕事に定評があり、ベビーベッドやスーツケースなど傷が付きやすそうなものはラップで巻くなど、日本人からも概ね好評のようです。
●シンガポールのローカル引越業者の主なデメリット
好評なシンガポールの引越し業者ですが、やはり文化や慣習の違いから、日本人としては困ることもあるようです。例えば、シンガポールでは裸足で作業することが日常的にあります。そのため、引越し業者も裸足で荷物を搬出し、新居にもそのまま裸足で上がることがよくあります。また、時間に遅れることもよくあります。ですから、時間にきっちりしている方が海外では珍しいくらいに思っておきましょう。さらに、英語が通じない場合があります。シンガポール人全員が英語を話せるわけではなく、英語が話せても独特の訛りがある“シングリッシュ”なので、聞き取りにくいと感じる人も多いようです。
●シンガポールの物件は年契ではなく2年毎の契約が多い
シンガポールに住む日本人は駐在員や学生、ワーキングホリデーなど永住者以外の長期滞在者が多いですが、そうした人に人気の住宅がコンドミニアムです。シンガポールのコンドミニアムは基本2年契約のところが多く、契約更新日の2ヶ月前にオーナーから契約更新の打診があるケースが一般的です。日本では1年契約が多いので勘違いしないようにしましょう。
世界遺産のマチュピチュで知られるペルーは南アメリカ大陸の北西部にある国です。国土は山岳地帯、海岸エリア、アマゾンエリアと3つのエリアに分かれており、豊かな自然と観光資源で知られています。日本との国交も令和元年に120周年を迎えた国で、じゃがいも、かぼちゃ、唐辛子といった日本でもよく食される食べ物の原産国としても日本とつながりの深い国と言えます。
●南米ならではのノリで引っ越しが進まない?
ペルー人と言えば、南米特有の陽気で優しい性格の人柄で知られています。誰にでも優しく接してくれる良い面がある一方で、引っ越しをする際にはそのおおらかな性格がデメリットになることも。
例えば、ペルー人と友だちになれば率先して引っ越しの手伝いやトラックの貸し出しなどをしてくれることもしばしばあります。しかし、時間の感覚がとてもゆるく、手伝うと言ってくれたのに約束の時間に来ない、作業前に話し込んでなかなか作業が進まないということもあるようです。時間にきっちりした日本人の性格からするとイライラしてしまうかもしれません。
●敷金を退去時に請求?ネット有りと言っていたのにない!契約内容の確認は必須
ペルーの大家さんは、よくも悪くも大雑把です。入居時に敷金として家賃の1ヶ月分を払ったにも関わらず、引っ越す時になって、敷金を納めるよう催促をされた人もいるようです。また、インターネット使用可能という話で入居したのに、入居したらネットが使えなかったり、シャワーが水しか出なかったりと、入居前の話と違うというケースはよくあることです。そのため、ペルーでの引っ越しは、契約条件を大家さんとしっかり話し合うことが必要です。
●家探しは、隣人トラブルを想定して探す
海外では日本の常識が当てはまらないというのはよく耳にしますが、ペルーでの家探しは隣人トラブルをある程度想定して行いましょう。ペルー人はとかくお祭り好きで、気分が上がれば音楽を大音量でかけることも多いので、引っ越し先で隣人の騒音に悩まされることがあるでしょう。また、公共のゴミ箱があまり普及していないペルーでは、窓からゴミをポイ捨てる習慣が残っているところもあります。そのため、マンションの下階に住んでいたら、ゴミが降ってくるなんてこともありえます。
世界各国の習慣や文化に合わせて引っ越しをすることが大切だということが分かってもらえたかと思います。日本と違う文化なのだから当たり前だと分かっていても、あまりの違いにびっくりすることもあるかもしれません。
海外で引っ越しを経験すれば、日本の引越し業者の丁寧さや迅速さ、正確さを改めて感じることになるでしょう。
知りたい!シチュエーション別&特殊な引越しマニュアル
- 知りたい!シチュエーション別&特殊な引越マニュアル まとめ
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- 結婚時の引っ越し&エピソード
- 小さなお子さんがいる場合の引っ越し
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