知りたい!シチュエーション別&特殊な引越しマニュアル
日本の引越し業者すごいかも。
こんなに違う世界の引越し事情
【メキシコ、フィリピン、スペイン編】
知りたい!シチュエーション別
&特殊な引越しマニュアル
日本の引越し業者すごいかも。こんなに違う世界の引越し事情【メキシコ、フィリピン、スペイン編】
世界各国の文化がそれぞれ違うように、引っ越し事情も国によって違います。そんな世界の引っ越し事情をお伝えしているこのシリーズ。今回はメキシコ、フィリピン、スペイン編をお送りいたします。
メキシコといえば砂漠にサボテン、テキーラというイメージの国だと思いますが、実は中南米を代表する工業国です。主にアメリカを貿易相手とする自動車、電気・電子機器メーカーなどが進出しており、日本人も約3000人が住んでいます。そんなメキシコの引っ越し事情は日本とは少し異なるようです。
●家探しはネット掲示板が主流
メキシコでの賃貸物件探しは、日本と同様にインターネットを活用するのが一般的ですが、日本のような大きな不動産物件サイトは少なく、メインは「クラシファイド」と呼ばれるネットの掲示板に家主が募集案内を掲載するケースが多いようです。メキシコはスペイン語が母国語となるので、スペイン語が苦手な人は翻訳アプリが必須と言えます。
●引っ越し業者は主に副業
メキシコも他の外国と同じように、近隣の引越しであれば引越し業者を頼らずに自分でやるのが一般的です。多くの人はトラックを持っている友人を探してトラックを借ります。それでも頼める人がいない場合は、「フレテス」と呼ばれる個人の引っ越し業者に頼みます。「フレテス」は基本副業でやっている人がほとんどで格安で引っ越しが頼めるほか、家具や大きな家電製品の購入にも一緒に付いてきてくれる場合があります。
●引越し業者に荷物を盗まれる?
メキシコにも大手の引越し業者はあります。しかし、そうした大手の引越し業者に引っ越しを頼んだところ、荷物がなくなるというケースがあるようです。実際、治安の良くない地域が多いメキシコでは、引っ越しの際に貴重品が盗まれるというケースもあります。そのため貴重品は必ず自分で運ぶようにしましょう。
フィリピンは7000を超える島々からなる島国です。観光業がメインとなっておりスキューバダイビングのスポットとして世界的にも有名なセブ島があります。第二言語が英語であることから、近年は、格安で語学留学ができるとして日本でも人気の留学先です。そんな若い日本人が訪れることの多いフィリピンでは、引っ越し料金も日本と比べて格安なのが特徴です。
●名物トライシクル、ジプニーでの引っ越し
フィリピンではトライシクルという三輪タクシーが有名ですが、引っ越しの際にもこのトライシクルを利用する人が多くいます。特にフィリピン在住の日本人留学生などは荷物が少ない傾向にあり、トライシクルにありったけの荷物を載せて引っ越すという光景は珍しくありません。三輪タクシーといっても、料金は1回の乗車で、マニラ市内なら10ペソ~40ペソ(約25円~100円)くらいと格安なので、何回か往復してもさほど問題ではありません。また、トライシクルが見つからない場合はジプニーという乗合タクシーの車両を貸し切りにして引っ越すこともできます。その場合の料金は、マニラ市内で約12,000円程度です。セブ島などの郊外ではもっと安くチャーターすることもできます。
●マニラなど都市部では配車アプリを使う
フィリピンの都市部では引っ越しに「Grab」や「lalamove」といった配車アプリを利用することもあります。これらのアプリでは、ハイエースやトラックといった荷物運搬用の車の手配ができます。
●フィリピンの引っ越し業者ではトラブルはつきもの?
フィリピンの引越し業者は日本のようにスムーズに作業が運ぶことが少ないようです。まず、搬出当日の朝、1時間くらいの遅刻は多めに見ておきましょう。引越し業者が急にキャンセルしてくる場合もあります。また、搬入時に家具や新居の壁などに傷をつけてしまうということも考えられます。そのため、傷がつかないようにしっかりと梱包、養生することが大切です。
バルセロナやマドリード、多くのビーチリゾートといった観光大国として有名なスペイン。キリスト教の布教や南蛮貿易など、日本とは400年以上前から交流があるスペインでの引っ越しも、やはり日本のようには行かないようです。
●引っ越しでの窃盗事件に注意
世界トップクラスの観光大国であるスペインですが外国人を狙った窃盗やひったくりなどの犯罪が多い国でもあります。そのため、引っ越しの際も腕時計やアクセサリーといった高価な物が盗まれることがあるので注意が必要です。
●日系の引越し業者も作業員は外国人
スペインには日本の大手の引越し業者の支店もありますが作業員は主に外国人です。移民の作業員が多いので言葉が通じるか不安になる人もいると思いますが、スペイン語ではなく英語が通じる場合も多くあります。
●一人暮らし向けの物件が少ない
スペインでは、カップルや家族など複数の人が住むために造られた建物がほとんどで、一人暮らし向けのワンルームマンションは多くありません。バルセロナといったの大都市でも、一人暮らしをする人の割合は約17%とかなり低いのが特徴です。一人暮らしの多くは「ピソ(Piso)」と呼ばれるシェアアパートに住むのが主流となっています。
どの国も日本のように、引越し業者によるスムーズな引っ越しとはいかず、引っ越しの日程から実際の作業まで、かなりの自己負担が必要となります。そう考えると日本の引越し業者のサービスって本当にありがたいですね。
知りたい!シチュエーション別&特殊な引越しマニュアル
- 知りたい!シチュエーション別&特殊な引越マニュアル まとめ
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- 卒業・就職時の引越し
- 結婚時の引っ越し&エピソード
- 小さなお子さんがいる場合の引っ越し
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