憧れの海沿いの家に引越し!そのメリット・デメリットとは?
「海沿い」の一軒家やマンションに住むことに、憧れたことがある人も多いのではないでしょうか。毎日最高の眺めとともに起床し、夜は静かな波音を聞きながら眠りにつく。そんなステキな場所にめぐりあえたら引っ越しを考えたくなりますが、海沿いに住むことには意外なデメリットもあることをご存じでしたか?そこで今回は、ビーチ沿いや海沿いに引っ越す前に考えてほしいメリットとデメリットについて紹介します。
都会の喧騒から離れて、自然豊かな地域で暮らしたいと考える人は多いと思います。しかし、仕事や子どもの学校のため、都市部から離れられないという人も多くいることでしょう。仮に自然の豊かな地域に引っ越すことができるとしたら、あなたは、海の近くと山の近く、どちらを選びますか?
この質問については多くの調査結果が存在しますが、ほとんどの場合半々という結果になっています。つまり、どちらが人気ということはなく、ライフスタイルを考えて引っ越す人が多いようです。
波の音や晴れた日に空と海の一体感を感じられるなど、海沿いの街に住むメリットは思いつくまま挙げてもたくさんあります。
●毎日ビーチを散歩、マリンスポーツなど海ならではのアクティビティを満喫できる!
海沿いの家に住む最大のメリットは、やはりいつでも海やビーチに行けるという点でしょう。例えばビーチを散歩してリラックスしたり、サーフィンが趣味の人であれば、仕事前にサーフィンができたり、毎日海と触れ合えるというのは、ほかの場所に住んでいる人には味わえない贅沢と言えるでしょう。マリンスポーツ以外にもBBQや花火大会など海ではさまざまなイベントが楽しめるのも魅力です。
●美しい海岸の景色を毎日堪能できる
きれいな海を部屋から毎日眺めることができる、水平線から上る朝日を眺めることができるなど、まるでオーシャンビューのホテルで過ごすような景色を自宅にいながら味わえるというのはなんとも贅沢な話です。もちろん夏だけではなく、冬の澄んだ空と海の様子など、これまでは体験できなかった海岸の景色を楽しむことができます。
●新鮮な海の幸が手に入りやすくなる
海辺の街は漁港に近いことが多く、水揚げされたばかりの新鮮な魚介類が手に入りやすくなります。スーパーや地元の魚屋さんに行くと、全国チェーンでは手に入らないような地元の新鮮なお魚が並んでいます。また、近所には新鮮な魚を使ったシーフードレストランがあったり、自分たちで釣りをしてシーフードBBQなども楽しめそうです。
●鬱病にも効果?精神面・肉体面でも健康に
自然豊かな場所に住むことはメンタルヘルスに良い影響をもたらすという研究が進んできました。中でも海の効果は高いことで知られています。
イギリスのエクセター大学の研究によれば、「海に近い都市部に住む人は、精神疾患の人が少ない」という研究結果を発表しています。(参照)
また、海水の浮力を利用したハイドロセラピー(水治療法)は身体的・心理的リハビリに効果があるほか、海藻療法(アルゴテラピー)、海泥療法(ファンゴテラピー)などでは肌の治療やリラックスに効果があることが分かっています。晴れた日にビーチを散歩することで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが多く分泌され、鬱病にも効果があると言われています。
ここまで海沿いに引越した場合のメリットについて紹介してきました。多くの人が憧れるとおり、やはりメリットは多そうです。しかし、デメリットについても知っておくべきでしょう。憧れだけで引っ越して、後で後悔しないようにするには、以下のデメリットについてもしっかり検討することが必要です。
●塩害に悩まされる
海の近くに住むにあたって避けられないのが、潮風による被害です。自転車や車、バイクといった乗り物にとって潮風は天敵と言えます。潮風にずっとあてられていると、錆びてくるので、洗車を頻繁に行わなければなりません。洗濯物を外に干すと、塩が付着する問題もあります。また、家の壁なども塩で劣化が早くなってしまうので気をつける必要があります。
こうした塩害のメンテナンスに時間が取られるのがストレスになる可能性もあります。
●強風に悩まされる
海がよく見えるということは、海風を遮るものがないということです。内海ならまだしも太平洋や日本海の広いビーチに面した家の場合は、普段から強い風が吹いていることでしょう。時にはビーチの砂が部屋の中に入ってきたり、洗濯物が飛ばされたりすることもあります。そのため、さわやかな潮風の入る家であっても、窓を締めざるを得ない日があるはずです。
●自然災害に悩まされる
海沿いの住まいの最大のデメリットはやはり自然災害へのリスクが高まること。近年は大型の台風が頻繁に日本列島を襲い、甚大な被害をもたらしています。海沿いの家は海風を遮るものがなく、台風による強風と高潮を受ける場合があります。マンションなどの場合には強風で地震のような揺れが続くこともあり、不安も大きくなるようです。
また、地震による津波の被害を受けるリスクもあります。海が近いほど、津波のリスクが高まるので、非常時の備えが必須となるでしょう。
こうしてみると、海沿いの家に住むことは、海好きの人が思い描くライフスタイルを実現できる、ステキなメリットがたくさんあります。同時に、真剣に考えなければいけないデメリットが多いことも分かりました。もちろん、海沿いの住宅は都市部の住宅よりも自然災害に強い設計になっていますが、自然災害への配慮は最優先したいところです。
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