引越しが決まったら準備すること 引越しが決まったら大変！
分譲マンションを売却するときの上手な進め方 引越しが決まったら準備すること

急な転勤や転職など、分譲マンションを購入した後にライフスタイルが変わり、引越しを余儀なくされることがあります。そんな時、マンションを売却しようと思う人も少なくないでしょう。そこで今回は、分譲マンションを急に売却することになっても慌てないための、大まかな流れについて紹介します。

2020年より都心のマンションが高値で売れるというニュースが頻繁に報じられました。経済停滞ムードの今、なぜ中古マンションが高値で売れるのかといえば、コロナ禍でテレワークや外出自粛などステイホームが普及しつつあることから、広さや快適さを求めて住み替える人が増えていると考えられるためです。このように今が売り時ということで、分譲マンションを売却する人は都市部を中心に増えているようです。

マンションを売却するまでには結構な時間とお金がかかるのは想定できていても、実際のところ何から始めればいいのかわからないという人も多いことでしょう。それでは具体的にどのような作業が必要になるのか、以下に紹介していきます。

●売却希望価格の決定から売却完了までの流れを整理する

マンションの売却では、仲介手数料や登記費用などの必要経費がかかるほか、売却するまでに平均３ヶ月〜４ヶ月ほどかかると言われています。そのため、余裕のあるスケジュールと諸経費の準備から始めることが肝要です。中でも、以下の作業が重要となります。

●必要書類を集める

マンション売却時に必要となる主な書類は以下のとおりです。

・権利証
・マンションの管理規約
・固定資産税評価証明書
・購入時の売買契約書

これらの書類はいつでも出せるようにしておきましょう。

●相続の有無の決定

急いで売却する際においても、自分が存命中に売却できそうか否かについて判断しなければいけない場合があります。その場合は相続税のことや売却の流れも変わってきますので売却のタイミングについて不動産会社に相談してみましょう。

スケジュールや必要書類などの準備ができたら、実際に不動産会社に売却の相談に行きますが、どの不動産会社に依頼するか迷うと思います。その場合は、以下のようなことに留意して不動産会社を選定しましょう。

●査定の精度を見比べる

売却時における良い不動産会社の条件は、査定の精度によります。例えば、市場と査定価格が大きく離れているような会社は良くない、というのは専門家でなくてもわかると思います。では査定の精度の高さはどうやって判断するのでしょうか。それは「実績」を見ると良いでしょう。やはり実績が多い会社ほど査定の精度が高く、様々な顧客に選ばれてきたということになります。

●訪問査定で依頼する

査定には、机上査定と訪問査定とがあります。机上査定とは担当者が実際にマンションを見ることなく、AIなどを使って査定する方法です。コロナ禍にあって、机上査定を勧められる場合がありますが、訪問査定の方が精度の高い査定になると言えます。

売却の仲介を依頼する不動産会社が決まったら、売却活動をしてもらう「媒介契約」を結び売却活動に入ります。

●媒介契約の種類は３つ

媒介契約には「専属専任媒介契約」、「専任媒介契約」、「一般媒介契約」の3種類があります。これらの大きな違いは、一般媒介契約は複数の会社と契約が可能ですが、「専属〜」「専任〜」は他社と契約はできません。
また、「専任〜」「一般〜」は自分で買主を見つけてきた場合には仲介会社を通さずに直接契約を結べる「自己発見取引」が可能となりますが、「専属〜」は全てを任せる契約なので、それができません。いずれも契約期間は３ヶ月と定められており、売主が自由に選択できます。

●スムーズな売却のために売主にもできること

媒介契約を結んだら、いよいよ売却活動に入ります。ホームページや各広告媒体に掲載して、購入希望者を募り、内覧（内見）を開きます。内覧は購入に結びつく重要なイベントですので、部屋の掃除や片付けをきっちりとして、カーテンなどは開けて明るく清潔な印象を与えられるようにしておきましょう。また、ホームステージング（モデルルームのように室内を演出するサービス）を利用して、見栄えを良くしておくと買主が早く見つかったり、買取価格が上がったりするので、活用してみましょう。