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一戸建て住宅を建てる前に知っておきたい
不動産用語④【間取り＆住宅設備編】 不動産関連情報

一戸建てを建てる時にこだわりたいのが「間取り」や「設備」ではないでしょうか。引っ越したらリビングは広めにしたい、収納スペースを多くとりたい、キッチンはアイランドキッチンがいいなど、人それぞれ間取りや設備に関する希望があると思います。今回は、そんな一戸建てにおける間取りや設備に関する専門用語について紹介します。

開口部とは、玄関や窓、室内ドアなど屋外や室外に開かれた部分のことです。開口部の間取りとしての役割は、採光、換気、通行、通風、眺望といったことが挙げられます。開口部はその大きさや位置によって建物の強度に影響するため、建物の構造上とても重要です。また、通風や採光といった点は、住まいの快適性や断熱性に影響します。

建具とは、開口部に設けられる室内ドアや窓の可動部とそれを支える枠のことを言います。玄関に用いられる片開きドアや引き戸のことを「出入り口建具」、室内ドアや戸を「内部建具」などと呼び換えることもあります。間取り図を見る際には、建具の配置やドアや窓の開き方についても確認が必要です。

間口とは、土地・家屋などの正面の幅のことを言います。正面とは道路に面した幅のことを指します。敷地面積は幅×奥行きで表しますが、間口はこの幅のことです。

外構は建物の周りにある構造物のことです。具体的には塀や門、庭、デッキ・テラス、車庫・車寄せ、アプローチなどのことを指します。一般的にエクステリアと同じような意味合いで使われますが、エクステリアは外構を含めた外全体の空間のことを指します。

スキップフロアとは「中二階」のように、床の一部に小上がりのような高さの小さなフロアを設けることです。数段の階段などで床とスキップフロアをつなぎ、そこからさらに上階につながる階段があるのが一般的です。スキップフロアを設けることで、フロアの下部を収納として利用できるほか、視覚的に広く見えるといったメリットがあります。一方、建設費用の増加や床面積が増えることによって固定資産税が上がるというデメリットもあるので注意が必要です。

アイランドキッチンとは、アイランド（島）と言われるとおり、四方が壁から離れて設置されている独立型の対面キッチンのことです。オシャレなイメージで人気ですが、キッチンの四方全てから調理や配膳ができるという使い勝手の良さも人気です。ただし、周りの通路のスペースを確保する必要があるため間取りに制限が出るほか、価格が高くなる傾向があります。

アイランド（島）に対して「半島」を意味するのがペニンシュラです。ペニンシュラキッチンは左右の片側が壁に付いている対面型キッチンのことです。アイランドキッチン同様、開放感があり、料理中もリビングにいる人とコミュニケーションがとりやすい点が人気です。ただし、吊戸棚を設置しないため収納スペースが狭くなる可能性があるほか、調理中の油の飛び跳ね、臭いや煙がリビングに広がりやすいという点はデメリットと言えます。

パントリーとは、キッチン専用の収納のことを言います。普段は頻繁に使わない食器や鍋といった収納や、米や調味料などのストックを保存するのに使うので、キッチン動線にうまく配置する必要があります。パントリーには主にウォークインタイプ、クローゼットタイプ、床下タイプがあります。

システムバスとは、床や天井、浴槽など浴室を構成する各部材のすべてが工場で成形されており、各部品を組み立てることでできる浴室のことです。従来は浴室を造り、そこに浴槽を入れていました。しかし、すべてを1つの工場で作り、組み立てもしやすいという利点からシステムバスが普及してきました。今では、防水、防カビにも優れている素材が浴室全体に使われるので、一戸建てだけじゃなく病院やホテルでもよく見られます。

システムバスはユニットバスとも呼ばれます。一般的には、浴室とトイレが一体型となっているバスルームをユニットバスと呼びますが、実際はシステムバスのことをユニットバスと呼びます。

2階リビングとは、通常の一戸建てのリビングは1階にあるものですが、これをあえて2階に設置する間取りのことです。2階リビングにすると、リビングが1階にある場合よりも日当たりが良くなるほか、道を歩く人から見られにくいのでプライバシー性が高まるといったメリットがあります。また、車庫やガレージを1階にしてリビングを2階にするなど狭小な土地でも利用される場合があります。

今回は、次の引っ越しではマイホームに住みたいという人向けに、「一戸建て住宅を建てる前に知っておきたい不動産用語④【間取り＆住宅設備編】」を紹介しました。不動産に関する専門用語を理解しておくと、家を建てる段取りがスムーズになるので、ぜひ覚えておきましょう。