次の引越しでマイホームに住む!一戸建て住宅を建てる前に知っておきたい不動産用語①【家探し編】
家を建てるにあたっていろいろ調べてみると、不動産には様々な専門用語があり、理解するのが難しいと感じている人も多いはず。
そこで、今回は一戸建ての購入を検討している人が知っておくべき専門用語について紹介します。
注文住宅は、土地を持っていることを前提に建築会社や建築士に自宅の設計を依頼する建て方です。
土地における建築条件の範囲内ではありますが、自由に提案できるので、まさに「夢のマイホーム」といえる家を建てられるのが最大の特徴です。ただし、間取りはもちろん建材やパーツに至るまで自由に提案できるがゆえに、完成まで期間や手間がかかるという点も覚えておきましょう。
建売住宅とは、土地と建物をセットにして購入できる住宅のことです。一般的に家を建てるとなると、まずは土地を購入し、そこに家を建てるというイメージがあるかと思います。建売住宅であれば、1つの不動産会社で土地と建物を同時に契約できるため手続きがスムーズで、注文住宅と比べて一般的に価格が安いのもメリットと言えるでしょう。ただし、建物の間取りなどがすでに決まっていることが多いので、フロアプランでの自由さがないという点があります。建売住宅の場合には土地の上にすでに建物ができている場合と、これから建てる場合とがあります。
擁壁とは、土地の斜面や崖などの崩壊を防ぐために、コンクリートブロックなどで造られた壁のことです。例えば、高速道路の山側の斜面に、山が崩壊しないようコンクリートで固めている壁も擁壁です。一般住宅でも、坂道に建つ住宅などは、坂の斜面の高低差を平らにするために土台をコンクリートなどで固めています。これも擁壁と呼ばれます。こうした一般住宅の擁壁は、数十年で劣化が進むので、斜面や高台に家を建てる場合には注意が必要です。
用途地域とは、行政が計画的な街づくりをするために、行政がその土地の用途について指定・限定している地域のことです。例えば「第一種低層住居専用地域」の土地であれば、2階建て一軒家は建てられますが、住環境を守る観点から、工場や高層ビルなどを建てることができません。「第一種低層住居専用地域」のほかにも、「商業地域」や「工業地域」など全部で13の用途地域があります。
建ぺい率とは、敷地面積に対し建築面積がどれくらいの割合かを示したものです。計算式で表すと「建築面積÷敷地面積×100」となります。注文住宅の場合、土地の範囲ギリギリまで使って家を建てたいと考えてしまいますが、防災や風通しの観点から望ましくありません。住宅の密集性を防ぐ目的として、建築基準法で建ぺい率が制限されているのです。
容積率は、敷地面積に対して何階建ての家まで建てることができるかを表すものです。例えば、一戸建て程度の敷地に10階建てのマンションを建てることができないのは、建築基準法で容積率が定められているためです。
容積率は「延べ床面積(2階建ての家なら1階と2階を足した面積)÷敷地面積×100」で表され、許可される容積率は用途地域によって異なります。容積率は建物の規模を制限することで、地域の水道や下水などのインフラと人口を管理する目的があります。
斜線制限とは、日当たりや風通しを適切に確保するために建物の各部分の高さを制限するものです。例えば戸建て2階の隣の敷地に高層マンションが建てられることになった場合、そのマンションの高さの関係で日当たりが悪くなったりします。このような問題を避けるため、3種類の斜線制限が定められています。
●道路斜線制限:敷地が接する道路幅の遠い方の境界線から1:1.25または1:1.5の勾配で示された斜線の内側で建築物を建てなければならない。
●隣地斜線制限:隣地境界線上に一定の高さ(住居地域は20m)をとり、そこから一定の勾配(1:1.25)で示された線の範囲内で建築物を建てなければならない。
●北側斜線制限:北側隣地境界線上に一定の高さ(5mまたは10m)をとり、そこから一定の勾配(1:1.25)で示された線の範囲内で建築物を建てなければならない。
今回は「家探しの段階で知っておくと便利な専門用語」を紹介しました。
こうした専門用語を知っておくと、家を探す時のポイントもはっきりしてくるので、ぜひ覚えておきましょう。
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