不動産関連情報 引っ越すならどっち？
管理人が常駐するマンション・いないマンション 不動産関連情報

賃貸マンションに引越しを考えている人の中には、「管理人の常駐」をポイントにしている人がいます。管理人が常駐しているマンションは、いろいろサポートしてくれるので安心感がありますよね。
そこで今回は、賃貸マンションの管理人がどのようなサポートをしてくれるのか、またそのメリット・デメリットについても紹介します。

「管理人の常駐」はお部屋探しサイトの検索項目でもよく見られるワードです。管理会社の従業員または大家さんといった人がマンションに常駐しており、管理業務を行っています。管理業務の時間はマンションによって異なりますが、例えば、帰宅時にカギを失くした場合に対応してくれたり、隣人トラブルなどを解決するために動いてくれたりするので安心感があります。

管理会社の人が管理人として常駐している場合は日中のみの勤務が一般的で、夜間は不在という場合もありますが、24時間常駐という賃貸マンションもあります。

マンションの管理人の仕事とは、大まかにいうとマンション内の設備点検や管理、メンテナンスを行うことです。具体的には主に以下です。

• ゴミ置き場の管理（清掃を含む）
• マンション共用部の清掃や管理（設備のメンテナンスなど）
• 受付業務（外部来訪者の管理、居住者トラブル相談、掲示物の管理など）
• 立ち会い業務（消防設備やエレベーターの点検など）
• 点検、巡回業務
• 報告業務（日誌の作成や管理組合からのお知らせなど）

マンション内を日々清潔かつ安全に過ごせるよう、さまざまな業務をしてくれている管理人さんですが、管理人が常駐しているマンションに引っ越すメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

●防犯上の安全

女性や子どもがいる家族が、管理人常駐のマンションに引っ越す最大の理由が防犯面でしょう。オートロックのマンションと言っても、不審者の侵入を完全に防ぐことは困難です。
例えば、入居者のすぐ後ろから不審者が続いて入り込んだり、宅配業者や郵便局員などを装って侵入したりするケースがあります。管理人常駐のマンションでは日中はロビーのクロークにいるため、空き巣や不審者は非常に侵入しにくくなります。そのため管理人常駐マンションでは、防犯効果が大きいと言えるでしょう。

●トラブル時に相談しやすい

カギを失くして部屋に入れない、水漏れや設備機器の故障といったマンションでのトラブルは大変ですが、こういう時に管理人が常駐してくれると、すぐに対応してくれるので、とても安心です。
騒音トラブルやゴミの出し方問題などの苦情も受け付けてくれるので、隣人トラブルになりにくいです。

●マンション内が綺麗、清潔に保たれる

管理人がいないマンションではロビーや廊下の電球が切れていてもしばらくほったらかしになっていたり、ゴミ置き場が汚れたままだったりするところもあります。管理人が常駐していれば素早く対応してくれるので、マンション内の共用部はいつも清潔に保たれて住み心地が良くなります。

●不在時の荷物を預かってくれる

宅配便が届いても平日の日中では受け取れないなんてこともしばしば。楽しみにしていた荷物が配達予定日に手にできないのはなんとも残念ですよね。そんな場合でも管理人常駐のマンションであれば、管理人が代わりに預かってくれる場合もあるので安心です。

管理人常駐の賃貸マンションにはさまざまなメリットがあることはわかってもらえたかと思います。しかし、以下のような注意点があることも知っておきましょう。

●管理費が高くつく

管理人の人件費は、賃貸マンションでいうところの管理費に含まれています。そのため、一般的な賃貸マンションよりも管理費は高く設定されているケースがほとんどでしょう。
管理人の業務形態は常駐管理、通勤管理、巡回管理の3パターンがあり、24時間管理人常駐といったケースもあります。管理の業務時間が長くなるほど管理費は高くなるので、家賃などの固定費を抑えたい人にとってはデメリットになりそうです。

●管理人とのトラブルが起きるケースも

管理人はルールを遵守するために仕事をしていますが、管理人も人間ですので曖昧なルールの問題などでは居住者と意見が衝突してしまう場合もあります。
例えば、ゴミ出しの時間を1分でもオーバーしたら厳しく注意されたり、これくらいは騒音じゃないと思う程度でも注意を受けてしまったりする場合もあります。管理人とトラブルになると、住みにくいと感じてしまうことでしょう。