
賃貸物件に入居する際に、エアコンが付いている物件とそうでない物件があります。もし、引越し先の備え付けのエアコンが壊れた時は貸主が直すのか、借主が直すのか、果たしてどちらが正しいのでしょうか? それは賃貸借契約に関わることなので、入居時の確認が大切になります。
引越し先の「エアコンが動かなくなった!」。そんな時は、すぐ「故障した!」 と考えてしまいがちですが、必ずしもそうではない可能性もあります。慌てて管理会社や大家さんに連絡する前に、落ち着いて、故障以外の原因がないかをチェックしましょう。
●リモコンの電池切れ
エアコンが作動しない原因のひとつに、リモコンの電池切れの可能性が考えられます。リモコンの電池を入れなおして電源が入るか確認してみましょう。また、エアコン本体の電源ボタンを押して操作し直してみることもやってみましょう。
●室外機周辺の環境問題
室外機の近くに障害物がないかなど周辺状況を確認しましょう。室外機に直射日光が当たっている場合、室外機が高温になって排熱ができなくなり、エアコンに負担がかかって作動に支障が出る可能性があります。冬場の場合は、霜がついていると作動に影響する場合があるので、確認してみましょう。
●霜取り運転中の可能性
霜取り運転とは、室外機に付着した霜を溶かす動作のことです。霜取り運転中は、エアコンの室内機は停止します。10分程度でエアコンの運転は再開しますが、20分以上すぎてもエアコンが停止したままの場合は、フィルターやホースの詰まりなど別の原因も考えられます。
●ブレーカーがダウン
エアコンのブレーカーは、その他のコンセントとは独立しているケースが多いです。そのため、エアコンが作動しない場合、ブレーカーがダウンしている可能性も考えられます。部屋の中にある配電盤を確認して、エアコンのブレーカーが正しく上がっているかどうかを確認してみましょう。
●設定温度が不適切
「冷房」「暖房」「ドライ」などの運転モードを確認してみましょう。さらに、設定温度と室温をもう一度確認しておきましょう。冷房を使う際に室温が低かったり、暖房を使う際に室温が高かったりするなど、設定温度が適切でないとエアコンが効きづらくなってしまうからです。

引越し先の貸主側が設置しているエアコンの場合、エアコンの所有者は貸主であるため、故障したら貸主に連絡し、修繕してもらうことが原則となります。
貸主側が設置しているエアコンの場合、エアコンの修理費用も貸主側の負担となりますが、借主の不注意や過失による故障の場合は借主負担になることがあります。賃貸借契約書で費用負担についての詳細を確認しましょう。
貸主や管理会社は修理業者と提携していることがあるため、連絡をすることで迅速に修理できる可能性があります。逆に、貸主や管理会社に連絡をせずに勝手に修理をすると、修理費用が借主負担になる場合があるので注意が必要です。
引越しした時に、借主側がエアコンを設置した場合、エアコンの所有者は借主であるため、故障したら自分の判断で自由に修理を依頼したり、買い替えたりして構いません。
エアコンに限らず、自分の所有物は自分の費用負担で修繕するのが基本的なルールです。また、前の借主が自費で設置したエアコンを残置したまま退去し、次の借主がそのまま使用している場合には、次の借主自身が故障への対処をする必要があります。残置物にあたる設備においては新たな借主の責任とすることを説明し、借主が承認したうえで賃貸借契約を締結することが多いためです。なお、借主の責任については特約に記載があるので賃貸借契約書をチェックしておきましょう。

エアコンは室内の空気を吸い込むので、ホコリやゴミで汚れてしまいます。汚れがたまるとエアコンの負担になるため、定期的に掃除やメンテナンスをするのがおすすめです。特にペットを飼っている人は、想像以上にペットの毛を吸い込んでいるので注意が必要です。
フィルターの掃除は2週間に1回程度を目安に行うとよいでしょう。フィルターを掃除することでエアコンの効率が上がるため、故障リスクを減らすだけでなく節電につながる可能性もあります。但し、エアコン内部の掃除は難しいので、業者にクリーニングを依頼するのがよいでしょう。
他にも、室温と設定温度に差がありすぎると、エアコンに負担がかかってしまうので、室温と設定温度の差は5度以内にするのがおすすめです。また、冷房と暖房の切り替えを急に行うのもエアコンに負担がかかります。エアコンの設定温度を頻繁に変える、つけたり消したりを繰り返すことも故障の原因になりかねないので避けるようにしましょう。
いかがでしたか。引越し先のエアコンが故障した際の対応の仕方や注意点についてお伝えしてきました。基本的に費用負担は賃貸人ですが、場合によっては賃借人になるケースもあるため、賃貸借契約書をしっかり確認しておくようにしましょう。
また、エアコンは使い方や手入れ次第で長く使うことができます。こまめなお手入れやメンテナンスをするように、日頃から気をつけましょう。
