「部屋に帰ってきたら、水浸しになっていた!」「上の住人が水漏れを起こして自分の部屋の壁に染みてきた!」という経験談を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
新しいマンションに引っ越して、水漏れトラブルを起こしてしまう可能性もあるので、上手な対処法を知っておくと安心です。そこで今回は、水漏れにはどのような対処法があるのか、保険はどのように適応されるかなど覚えておきたい水漏れの具体策を紹介します。
水漏れなどの水道トラブルが起きた場合、必ず問題になるのが、誰がその費用を負担するべきかです。トラブルのタイプ別に見ていきましょう。
●自分が水漏れを起こしてしまった場合
自身の過失によって水漏れを起こしてしまった場合は、当然、自身が修繕費用を支払わなければなりません。よくあるのは、「台所のシンクからの水漏れ」「洗濯機の排水ホースが外れていての水漏れ」などです。すぐに発見できれば、大きなトラブルとはなりませんが、もし外出中だったら、これは大きなトラブルになりかねません。修繕費用も高額になる可能性が高いです。
●建物の経年劣化が原因の場合
古くなった水道管が壊れてしまい、水漏れを起こすという場合もあります。その時は、大家さんや管理会社が修繕費用を支払う義務があります。仮にあなたが使用中に水漏れを起こした場合でも、経年劣化が原因の時は住人に修繕費用を負担する責任はありません。
よくあるのは、水道管の接続部分に使われているパッキンが経年劣化によって機能しなくなったことが原因で止水できなくなるケース。ただし、パッキンは消耗品であるため、入居してからしばらくして故障してしまった場合は借り主負担になることが多いので注意が必要です。
経年劣化での水漏れトラブルを事前に防ぎたい人は、築年数の浅い物件に引っ越す方がベターでしょう。
●隣人による水漏れが自身の部屋にも及んだ場合
例えば、天井からの水漏れや壁の上部から水が染み出ているといった場合には、上階の住人による過失の可能性が高いため、その過失であることが判明すれば、上階の住人が費用を負担します。同様にもし、自身の過失で下階の住人にまで被害が及んだ場合には、補填しなければいけません。
水漏れトラブルを起こしてしまって、引越ししなければいけなくなると大変です。水漏れのパターンによって責任は異なりますが、自分の部屋での水漏れや、ほかの水漏れを発見した場合によって対処法が異なります。以下に、その対処法について紹介するので覚えておきましょう。
●不動産管理会社や管理人に連絡するケース
水漏れを自身が引き起こしてしまった場合には、速やかに管理会社や管理人、大家さんに連絡をしましょう。風呂の水の出しっぱなしといった単純なミスで、自分で水栓を止めることができるのならば、即座に水を止めて、被害が広がらないための応急措置を行います。ただし、水道管の破損など自分ではどうしようもない場合は、まず水道のトラブルセンターなどに電話すべきか、それとも管理会社や管理人に連絡するべきか迷うことでしょう。この場合、時間帯が夜間でない場合は、まずは管理会社や管理人、大家さんに電話をします。なぜなら、そのマンションと契約している水道会社に連絡してくれる場合があるからです。
●応急措置を行うケース
経年劣化など自損ではない状況で水道管から水が漏れている、水滴が垂れているといった程度のものであれば、電話よりもまずはバケツで受けたり、タオルを敷いたりなどして応急措置を行いましょう。なるべく床が水に濡れないようにすることが大切です。
ただし、放置しておくと被害が拡大するので、速やかに不動産管理会社や管理人、大家さんに電話をしましょう。
●夜間・緊急時の水漏れのケース
深夜など、管理会社や大家さんが対応できない場合は、水道トラブルのサポートセンターに連絡しないといけない場合があります。ただし、契約時に24時間のコールセンターや管理人が24時間体制となっている場合があるので契約書も確認してみましょう。夜間でどうしても連絡がつかない場合や、緊急の場合はやむなく水道トラブルのサポートセンターに電話をして対応しますが、故障原因などについては証明できるものを残しておくようにしましょう。また、必ず支払い後にレシートや領収書をもらうようにしましょう。
水漏れのようなトラブルに適用される保険には、「火災保険」「個人賠償責任保険」などがあります。保険の名称だけを見ると、水のトラブルに関係ないように思えますが、水漏れなどにも適用されます。
契約時にいずれかの保険に入っているはずなので、契約書などを見返してみましょう。「火災保険」の場合、給配管(水道管や排水管、給湯ボイラー等)や水漏れの事故などに対応しています。「個人賠償責任保険」は、もっと身近な水漏れに対応しており、例えば、洗濯機や風呂場での水の出しっぱなしといった自身の過失においても適用されます。
個人賠償責任保険は、火災保険の特約(オプション)として契約するのが一般的で、保険金額も火災保険に数百円程度上乗せするだけで加入できます。また、個人賠償責任保険は、「他人の車を傷つけてしまった」「子どもがお友達をおもちゃでケガさせてしまった」といった水のトラブル以外の適用も受けられるので、心配な人は加入していくと良いかもしれません。
いかがでしたか?水のトラブルが起こると焦ってしまい冷静な判断ができず、とにかく修理業者などに連絡しがちですが、思わぬ高額を請求されたりするかもしれません。まずは、契約書や保険内容を見直して、ケースごとにどういう対処があるのかをすぐに判断できるようにシミュレーションをしておくことが大切です。
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