引越しのタイミングがベスト! 家賃や公共料金の支払いで始める「ポイ活」
日常生活でもキャッシュレスが浸透し、クレジットカードや各種会員カードなどのポイントサービスを上手に活用する「ポイ活」が話題です。最近は、家賃や電気、ガスの公共料金の支払いにもポイントを付与してくれるサービスも始まり、ポイントが貯めやすくなっています。そこで、今回は引っ越しの際に考えたい「ポイ活」について紹介します。
クレジットカードなどでショッピングをして、購入金額に応じてポイントを貯めていくことを「ポイ活」と呼びます。貯めたポイントは実際のお金と同様、ショッピングや、現金に換金できる場合もあるため「企業通貨」とも呼ばれています。
ポイントやマイレージの市場は近年急拡大しており、2019年度には市場規模は約2兆円と拡大の一途をたどっています。普段の暮らしにおいて、1回の買い物で貯められるポイントは微々たるものですが、これが年間を通じて貯めていくと、一般的な利用でも数万円になったり、効率良く貯めるポイ活上級者の場合は、数十万円分ものポイントを貯めたりする人もいます。
引越しをきっかけに、公共料金やさまざまな支払いを1つのポイントサービスにまとめようと考える人もいるのではないでしょうか。ポイ活を効率よく行うには、どのようなポイントサービスが一番貯めやすいのかを自分のライフスタイルに照らし合わせて考えていくべきです。
例えば、仕事で出張が多く飛行機に乗る回数が多い人は、クレジット機能付きのマイレージカードを申し込むと良いでしょうし、買い物は楽天に絞っているという人は楽天カードを申し込むと良いかもしれません。それでは、ポイントサービスには一体どのような種類があるのでしょうか。ポイントサービスは大きく4種類に分けることができます。
1.共通ポイント
共通ポイントとは、1つのポイントカードで、コンビニや飲食店など複数の業種や業界をまたがって使えるポイントのことです。有名なところでは「Tポイント」や「dポイント」があります。共通ポイントなので、貯まったポイントは提携した店舗やサービスで使えるほか、現金化できるサービスもあります。一般的には、一番利用頻度の高いポイントサービスと言えるでしょう。
2.マイル
マイレージサービスは、航空会社が行うポイントサービスです。飛行機に搭乗し、その飛行距離(マイル)に応じてポイントを貯められます。貯めたポイントは、飛行機代の割引に使えるほか、会員サイト内のさまざまな商品やサービスと交換できます。また、航空会社が発行しているクレジット機能付きのカードに入会すれば、普段のショッピングでもマイルを貯めることが可能になります。
3.クレジットカード
クレジットカードで支払いをするたびに、カード会社ごとに決められたポイント還元が受けられるサービスがあります。カードの提携店では還元率が上がるので、加盟店の多いカードを選ぶことでポイントが貯めやすくなります。
4.自社ポイント
共通ポイントとは逆に、その会社専門のポイントが貯まるサービスです。例えば、世界最大のECモールであるAmazonの「Amazonポイント」は原則Amazon内でしか使うことができません。その代わり還元率が高かったり、独自のセールや特典を使えたりなど、囲い込みならではのメリットがあります。
引っ越しを機に「ポイ活」を始めようと思う人も多いかと思いますが、普段の買い物に加えて、公共料金もクレジットカード払いにすることでポイントを貯めることができます。
例えば電力会社なら、いわゆる大手(東電、関電、九電など)はクレジットカード払いを受け付けています。さらに、「Tポイント」や「dポイント」に交換可能な独自ポイントを付与している電力会社やガス会社も多いので利用したいところです。
また、新電力の中にはポイント還元率を高くして大手と差別化をしているなどさまざまなサービスがあるので比較検討しましょう。引っ越しの際、電気、ガス、水道会社を決める際には、ポイント重視で決めるのも良いかもしれません。
近年、家賃のクレジットカード払いに対応してくれる賃貸物件が増えてきています。不動産仲介会社などで「家賃クレカ払い可能賃貸」という物件を聞いてみると良いでしょう。現状はそれほど浸透していませんが、今後キャッシュレス社会がより浸透していけば増えていく可能性があります。
家賃はある程度まとまった金額を毎月支払っていくので、例えば、クレジット機能付きのマイレージカードを利用していれば、同時にマイルも貯まっていくなど、メリットは非常に大きいと言えます。
家賃や公共料金は毎月数万円単位となる人がほとんどでしょう。これをポイントに還元できるのは非常に嬉しいことですよね。それだけではなく、次のようなメリットがあります。
●滞納を防げる
クレジットカードは即日ではなく、後日引き落としとなるため、家賃や公共料金の支払当日に現金が手元になくても、滞納せずに支払うことができます。現金払いやデビットカードの場合、実際の手持ちによっては家賃や公共料金を滞納してしまうことになるので、延滞料の発生を控えられるのは大きなメリットです。
●自動払いで支払い忘れを防止
クレジットカード決済では毎月の自動払いを設定できるので、支払いを忘れるということもなくなります。これまで、仕事帰りにコンビニで支払っていたという人もいると思いますが、クレジットカード払いに変えたほうが結局は便利になります。
●支出管理を簡単にできる
すべての支払いをクレジットカードに集約することで、支出の管理を簡単にできるでしょう。クレジットカードの明細もWebページやアプリなどで確認することができるのでチェックも簡潔になるほか、家計簿アプリと連動させることでさらに便利になります。
すでにポイ活を頑張っている人もいる中、賃貸物件の家賃についてはいまだに銀行口座の引き落としが主流となっているのが現状です。しかし、今後はキャッシュレス化がさらに進み家賃のクレジットカード払いも増えていくのは確実です。ポイントはなるべく早くから貯めていく方が良いので、これから引っ越しを考えている人は、「ポイ活」を軸に物件を考えるのも良いでしょう。
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