引越しをきっかけに今までの無駄を省き、節約に目覚める方も多いと思います。そこで、電気やガス代、通信費の削減といった基本的な節約術から、エコ家電、保険など新居に住む際に見直しておきたい節約ポイントを紹介します。
2016年に始まった電力の小売全面自由化、2017年にスタートした都市ガスの小売全面自由化によって、かつてのように地域ごとに決められた電力・ガス会社と契約する必要はなくなりました。
今は利用状況や家族構成などに合わせて、大手から新興企業までさまざまな電力・ガス会社を選べるようになりました。電気やガスは毎日使うものなので、できるだけ安いところを選びたいですよね。
特に賃貸マンションの場合は、戸別に電力・ガス会社を選ぶことができないと思っている人もいますが、実は一括受電やプロパンガス利用など一部の場合を除き、電気・ガスともに変更が可能です。
電力会社は自由化以降、2年間で450以上もの事業者が参入しました。また、ガスの自由化も電力ほどの認知度はないものの、少しずつ新規参入業者が増えているようです。
このように、現在では競争原理が働いて、電力・ガス会社を切り替えるだけで年間数万円もの節約が可能と言われています。
さて、それでは、電力・ガス会社はどのように見直せばよいのでしょうか?
見直しのパターンとしては以下の3点について考えるのが良いでしょう。
1.電力・ガス会社を変更する
電力・ガス会社を切り替えるだけで光熱費が安くなるなら、すぐにでも変更したいという人は多いことでしょう。とはいえ、どこの電力会社が安いか比較できるのでしょうか?
そういう時は、電力とガスの比較サイト「エネチェンジ」で居住地域の比較が可能です。質問に答えていくだけで、適切な会社を表示してくれるので、引っ越し先の住所が決まったら、一度調べておくとよいでしょう。
2.同じ電力・ガス会社のプランを見直す
電力やガス会社を切り替えるのが面倒だと感じる人も多いはず。そういう場合は、同じ会社の中でプランを見直すことができます。電力・ガスの小売自由化により、大手の電力・ガス会社も他社に顧客を取られないようにプランが充実してきていますので、比較してみましょう。
3.契約アンペア数を見直す
電力会社や電気料金プランを切り替えたくないという人は、契約アンペア数を見直してみましょう。契約アンペア数は単身世帯なら20~30A、2人世帯なら30~40A、3~4人世帯なら40~50A、5人以上の世帯なら60Aが適正値とされており、もし、人数に対してアンペア数が大きいのであれば、アンペア数を下げることで毎月の電気代における「基本料金」を下げることができます。
生活のインフラの1つとして欠かせない携帯電話とインターネット。
これらの通信費も引っ越しを機に見直すとよいでしょう。
例えば、携帯電話で言えば、大手キャリアのプランを使っている人も多いと思いますが、今は「格安SIMカード」のラインナップがかなり充実してきたので、必ずしも大手キャリアのプランに入っている必要がなくなっています。セキュリティ面や固定電話とのセットプランなど、個々の利用状況によって変わってくるので、詳細に見ていく必要はありますが、電話キャリアとインターネットプロバイダーは同時に見直すことで、格段に通信費を下げることもできます。
電力会社を切り替えて電気代が安くなっても、家電製品がエコ家電じゃなければ、せっかくの節約効果も半減。引っ越しで家電製品を買い換えるなら、エコ家電に絞って購入することをオススメします。家電製品は基本的に毎日使うわけですから、電気代も「塵も積もれば山となる」で、毎日の積み重ねがいずれ大きな節約となります。
電気代がかかる家電製品と言えば、エアコン、洗濯乾燥機、食洗機、冷蔵庫、照明が代表的です。こうした家電製品は、電気代がかかる分、上手に節約すれば効果も大きくなるのが特徴です。
例えば、エアコンであれば、扇風機と併用する、フィルターをこまめに洗う、自動運転を中心に利用するといった節約方法があります。
洗濯乾燥機や食洗機であれば、夜間の電気代が安いプランに入り、就寝中などに洗濯乾燥をすませると、電気代は半額近くになることもあります(ただし、夜間の騒音にはご注意を!)。
冷蔵庫であれば、食品を詰めすぎない、扉の開閉時間を少なくするなどで節約できます。
照明については、LED照明に変えるだけで電気代は以前より下がるはずです。
生命保険や医療保険は多くの人がきちんと比較していないと言われています。「保険の営業マンにすすめられて入った」「知り合いが入っていたから」といった理由で加入している人も多いのではないでしょうか。しかし、疾病手当金や高額療養費制度といった公的な医療補助制度のことをよく調べずに加入し、補償部分が重複しているなどのケースもあります。
一般的には、大手の生命保険を30年間入り続けた場合、その支払総額は約1000万円にも上ると言われています。しかし、今ではインターネット専業の保険など、さまざまな格安保険があるほか、保険見直しの相談サービスも充実してきました。各種保険を見直して節約できれば、貯金に回すことも可能になります。そういう意味でも、引っ越しを機に保険を見直すというのは、貯蓄の良いきっかけになるので、ぜひ検討してみましょう。
このように見ていくと、節約の基本は「固定費」を見直すことがポイントとなります。外食を控えようとか、レジャー費を減らそうという節約方法は、生活に楽しみがなくなりますし、定期的な節約にはなりません。引っ越した日を節約の開始日として、新しいスタートを切ってみてください。
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