引っ越しした途端にお部屋に不備があった!入居後のトラブルってどう対処する?
新居に引っ越して荷物も整理でき、「これで新生活スタート!」と思いきや、エアコンがつかない、水道水が茶色に変色など、内見では気づかなかったトラブルが発生することがあります。
そんな時は、やはり自分で勝手に修理するのではなく、ひとまず管理会社に相談したいところ。そこで今回は、引越し後の新居に不備があった場合の対処法について紹介します。
新しく引っ越した物件は基本的には修繕やクリーニングが行われるので、設備の不備は少ないはずです。それでも入居後に見かけられる不備としては、エアコン、給湯器、風呂、ガス器具といった設備不良、また水道水の変色、水漏れなど水回りの不備、さらに、ゴキブリなどの死がいや汚れ、環境騒音などのトラブルを入居後に気づく場合もあります。
中でも、電気・水道・ガスといったライフライン設備のチェックは内見時には止めている場合が多く、設備を内見時に使用するということはあまりしないものです。
そのため、入居したらまずはすべての設備を実際に使用してチェックしましょう。
ではどんなところを重点的にチェックしておけばよいのでしょうか?
まずは、「退去時の原状回復義務の有無」のポイントとなるところを重点的にチェックしましょう。例えば、キズ、汚れなどの状況は写真として残しておいたり、設備の不具合についてはメモを残しておいたりすることが大切です。これを怠ると退去時に、元からあった不備なのか、入居後に起こった不備なのかがわからなくなります。
そのため、できれば、入居後1週間以内に、以下の点については最低限度チェックしておくと良いでしょう。
1.スイッチ、コンセント、照明などが正常に点くか
2.エアコン、インターホン、換気扇は正常に動いているかどうか(10分くらい実際に稼働させること)
3.壁や床、天井に目立つ汚れや傷がないか
4. 排水溝のニオイは臭くないか、また詰まりなどがないか
5. 水やお湯を流してみて問題はないか
6. お風呂や洗面所の壁・床に、カビはあるか
7. 玄関ドア、窓、扉などがスムーズに開閉できるか
8.扉や窓がきちんと開閉できているか
9.押し入れやクローゼットの中に、目立つ傷などがないか
もしも不備や不具合が見つかったら、なるべく速やかに不動産管理会社や大家さんに連絡をしましょう。
備え付けの設備が故障していた場合は、借り主が勝手に修理業者を呼んで直してもらうのはよくありません。仮に勝手に修理業者などを呼んだ場合には修理代金を補填してくれないばかりか、指定されている部品などと違う場合があり、再度修理し直さないといけない場合があるためです。
もちろん元からの不備ではなく、自分の不注意で壊してしまったものの修理費用は、負担しなくてはいけない場合がありますが、賃貸の場合にはその際も、勝手に修理業者を呼ぶのではなく、不動産管理会社に連絡することが大切です。自分で業者を呼んで修理を依頼したりせずに、まずは不動産管理会社に連絡するようにしてください。
内見時は昼間だったけど、夜になると隣の人の生活音やペットの鳴き声がうるさい、夜間になると自動車の音がやたら響くなど、騒音に関するトラブルが結構あるようです。
騒音に関しては、個人差があるため、生活上やむを得ない音に関しては我慢するほかありません。マンションの生活音に関しては夜10時以降に大きな物音を立てないなどの規約はあるものの、例えば、赤ちゃんの夜泣きなどは容認すべき場合もあるので、こちらは適宜、不動産管理会社と相談しましょう。また、タバコの煙が流入するなどの問題もありますが、入居前にしっかり確認しておきたいところです。
時々、洗濯機をかけて外出したが、思わぬ事故で大量に水が溢れてしまう場合などがあります。また、水道管が破裂してしまうなどの不慮の事故が起きる場合もあります。そんな時は、不動産業者にまず一報入れたいところですが、営業時間外の深夜などの場合には、すぐに来てくれる業者を調べて連絡するしかありません。まずは被害を最小限にできる処置を考え、翌日にでも不動産業者に連絡しましょう。
新しい住まいでウキウキしてしまう気持ちは分かりますが、まずは引っ越してすぐに新居をチェックしましょう。多くのマンションでは入居時にチェックリストをもらえるはずですので、そちらを元にひとつひとつチェックしていけば良いでしょう。
また、もしも不備などが見つかったとしても、自分で勝手に判断せず、速やかかつ冷静に苦情を出すようにすれば、新居での落ち着いた生活が早くスタートできることでしょう。