奈良
引越し先のご当地情報&
優遇・支援制度
奈良
奈良の基本情報
奈良県は紀伊半島の中央部に位置し、奈良時代までは日本の中心地として栄えていました。面積は約3,691km2、人口は約140万人で、県庁所在地は奈良市(約37万人)です。大阪府、京都府、和歌山県、三重県と隣接しており、それらの県とは発達した鉄道・道路網で容易にアクセスできます。「県の花」はナラヤエザクラ、「県の鳥」はコマドリです。
北部と南部で気候が大きく変わり、北部は年間を通して比較的過ごしやすい気候で、雨や雪も多くありません。ただし、夏の暑さは特別なもので、とくに奈良盆地周辺の蒸し暑さは厳しくなります。北部に引っ越しをすると、夏の暑さに慣れるまでは大変かもしれません。一方の南部は山岳地帯であることから、冬の間は大雪に見舞われることもしばしばあります。
奈良県は紀元前3世紀頃からの長い歴史を持っています。県内のあちこちに歴史ある建物や遺跡などが点在しており、一般の住宅地で古墳の発掘調査なども行われています。他府県から引っ越しをする方は、その光景に驚くことになるでしょう。美しい自然と歴史を感じられる風景が、身近に存在する奈良県への引っ越しで、ゆったりとした毎日を送ることができるでしょう。歴史的な建物、街並み、世界遺産が目白押しですが、県北部は大阪のベッドタウンとして進化を続けています。
1200年以上も昔の姿を今に伝える神社仏閣が多いのですが、主な観光スポットは県庁所在地である奈良市に集まっています。東西4キロ、南北2キロにも 及ぶ広大な通称「鹿公園」と呼ばれる奈良公園や、669年に創建された五重塔で有名な興福寺、あまりにも有名な大仏殿がある東大寺など、街全体が歴史遺産の宝庫となっています。また、奈良市内から少し足を伸ばせば、607年に聖徳太子によって創建された法隆寺に着きます。
京都の着だおれ、大阪の食いだおれと語呂を合わせた、奈良県民の気が長く、おとなしい性格を象徴する言葉に「奈良の寝倒れ」があります。そんな性格的な特徴もあるので、引っ越し先には、自ら進んで新しいことをするというより、保守的でおっとりとしたタイプが多いかもしれません。大阪のベッドタウンとして急速に人口を増やしていることから、県外から転入者が非常に多くなっています。住民構成比率を見ると、生粋の奈良県民は2割程度にまで低下しているそうです。文化の大阪化が進んでいると言えるかもしれませんね。
奈良の優遇・支援制度
県内の各市町村が実施している各種優遇・支援制度を見てみると、より質の良い賃貸住宅への居住を考えている家庭の場合、「特定優良賃貸住宅」の制度が利用できます。この制度は、中堅所得者層向けの賃貸住宅の賃料の一部を、県が補助してくれるというものです。この制度を利用するには、所得などの各種条件が定められていますので、県の住宅供給公社までお問い合わせください。
子育て世帯に対して、児童手当などの経済的支援以外の各種支援制度を設けているところもあります。上牧町では、1歳未満の乳児を持つ家庭に対して、チャイルドシートの無料貸し出しのサービスを行っています。この制度を利用すれば、乳児が1歳になる前月の25日まで、チャイルドシートを借りることができます。また、県内で「なら子育て応援サービス」を展開しており、子育て世帯は県内の加盟店で割引サービスが受けられるほか、ジュースや粗品などのプレゼントを受け取ることができます。